アフターピルを服用すると生理に影響があるの?事前に知っておきたい生理との関係

「アフターピルを飲むと生理が変わるって本当?」「アフターピルを飲んだのに生理が来ないのはなんで?」このような疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。

アフターピル(緊急避妊薬)は服用すると、いつもの生理のリズムが一時的に崩れることがあります。これはアフターピルが女性ホルモンを含む、合成ホルモン製剤であるためです。

この記事では、アフターピル(緊急避妊薬)が生理に与える影響について詳しく解説していきます。ぜひこの記事で、アフターピル(緊急避妊薬)と生理の関係性に関する知識を深めていただけたら幸いです。

 

アフターピルの仕組みとは?

アフターピル(緊急避妊薬)は、多量の黄体ホルモン(※)を含む合成ホルモン製剤です。実は、アフターピルの作用機序(薬が効果をもたらす仕組み)は正確には解明されていません。

アフターピル(緊急避妊薬)を服用すると、ピルに含まれる黄体ホルモンが女性の体内環境を排卵後と同じ状態に変化させます。黄体ホルモン(プロゲステロン)とは子宮内膜を増やして、受精卵が着床しやすいよう子宮環境を整える作用を持つホルモンのことです。

妊娠が成立するまでには大きく分けての2つの過程をたどります

  1. 精子と卵子が受精する
  2. 受精卵が卵管の中を通って子宮粘膜の上にたどり着き着床する

アフターピル(緊急避妊薬)は2の受精卵が受精してから子宮粘膜にたどり着くまでの6~7日の間に子宮粘膜を変化させて妊娠が成立するのを妨害する薬です。

ピルの服用時期が排卵前であれば排卵や卵子の発育を抑え、ピルの服用がすでに受精した後であればその受精卵が子宮粘膜へ着床するのを妨げることで妊娠をくい止めることができると考えられています。

アフターピル(緊急避妊薬)の作用を服用時期別に分けてまとめると、以下の通りです。

服用時期 作用
排卵前 排卵を抑える
排卵時期~排卵後 受精卵の着床を阻止する

アフターピル(緊急避妊薬)の服用後には、以下のような副作用が生じることがあります。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 出血

現在主に使われているレボノルゲストレルなどのアフターピル(緊急避妊薬)は、1回1錠の服用だけで済むため副作用は軽微です。副作用が出たとしても、その多くはピルを服用した後24時間以内にはなくなります。

またピルを服用するとしばらくして生理と同じような出血が起こりますが、実はこの出血は普通の生理によるものではありません。これは「消退出血」と呼ばれる症状で、ピルの作用によって引き起こされる出血です。

アフターピル(緊急避妊薬)には、避妊や生理痛の緩和などに効果がある低用量ピルの30倍にも及ぶホルモン量が含まれています。大量のホルモン投与によって一時的に体内のホルモンバランスを大きく変化させ、排卵障害や着床障害を起こすことで95%以上という非常に高い避妊効果を得ることができるのです。

消退出血はこのようなピルの作用によって急激に増加した体内のホルモン量が減少に転じ、受精卵の着床が起きずに不要となった子宮内膜が剥がれ落ちることで起こります。

消退出血はアフターピル(緊急避妊薬)による避妊の成功を示す一つのサインでありますが、消退出血はすべての人に必ず起こるわけではありません。消退出血はピルの服用後早くて2~4日、通常は1週間程度で起こりますが、次の生理予定日まで出血がないケースもあります。

ただピルの服用によって生理周期がずれるケースもあることから、出血の有無だけでは避妊の成否を判断することが難しいため、ピルの服用後は出血の有無に関わらず必ず妊娠検査を行うことが望ましいでしょう。

アフターピル(緊急避妊薬)の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

アフターピル(緊急避妊薬)の仕組みとは?緊急避妊薬の効果と注意点を解説!

アフターピルと生理についてのよくある質問

ここでは、アフターピル(緊急避妊薬)と生理の関係についてよく寄せられる疑問・質問にお答えしていきます。

アフターピルは生理直前や生理中でも避妊効果があるの?

服用時期によって、アフターピル(緊急避妊薬)の効果が弱まることはありません。したがって、生理直前や生理中であっても高い避妊効果が得られます。そもそも生理は受精卵を着床させるために準備していた子宮内膜が不要になったことで剥がれ落ち、体外に血として排出される現象です。

このことから生理直前や生理中はもともと妊娠の確率が低い時期と考えられますが、生理がいつも通りに来なかったり生理と思っていた出血が実は生理が原因ではなく不正性器出血などが原因であったりするケースも考えられるため、生理日直前や生理中に性行為を行い避妊に失敗した場合にはアフターピル(緊急避妊薬)の服用を検討した方が良いでしょう。

前項でも解説した通りアフターピル(緊急避妊薬)は排卵を抑えたり受精卵の着床を妨げたりする作用を持ち、どのタイミングで服用しても高い確率で避妊ができます。

アフターピル(緊急避妊薬)の妊娠阻止率※は85%と非常に高い水準であり、この確率は生理日直前や生理中の服用であっても同じです。生理日の直前や生理中の性交での避妊失敗が疑われる場合には、確実に妊娠を避けるためにもピルの服用を検討することをおすすめします。

服用後生理不順になるの?

個人差はあるものの、アフターピル(緊急避妊薬)の服用後は生理不順になる可能性があります。これはアフターピル(緊急避妊薬)が妊娠を防ぐために排卵を遅らせたり、または排卵させないよう作用する薬であるためです。

ピルの服用によって排卵が抑制されたことで生理周期をコントロールしているホルモンのリズムが崩れるため、生理が早まる場合があります。

ただしピルの服用後に起こる1回目の生理と似た出血は消退出血である可能性が高く、この消退出血がいつもの生理予定日よりも遅れて来ることはほとんどありません。

ピルの服用後3週間もしくは生理予定日からすでに1週間以上過ぎているのに消退出血らしき出血がない場合には、単なる生理不順ではなく妊娠している可能性があるため、妊娠検査薬を使って検査するか医師の診察を受けましょう。

服用後は生理周期はリセットされるの?

アフターピル(緊急避妊薬)を服用すると生理のような出血である消退出血(1回目)が起こりますが、消退出血以降の生理(2回目以降)についてはピルを服用する前と変わりなくもともとの生理周期で来ることがほとんどです。

そのためピルの服用時期によっては、生理が月に2回来ることもあります。

アフターピルの服用時期 生理周期
排卵前や排卵期 (1回目)消退出血が生理予定日よりも早く来る

(2回目)生理がいつもの生理予定日に来る

排卵後 本来の生理予定日に生理が来る(消退出血といつもの生理が同じタイミングで来る)

経血量は増える?減る?

アフターピル(緊急避妊薬)の服用後は、経血量が増えたり減ったりすることがあります。生理の経血量は個人差があるため人によってさまざまですが、ピル服用後しばらくして起こる消退出血の場合は通常の生理よりも経血量が少なくなるのが一般的です。

一方アフターピル(緊急避妊薬)と同じく高い避妊効果が望める低用量ピルでは、生理の経血量は少なくなることが分かっています。これはアフターピルと同様に低用量ピルに含まれるホルモンが排卵を抑え、受精卵が着床するための子宮内膜の増殖を止めることで、生理時に血として排出される子宮内膜の厚さが薄くなることによるものです。

いつ避妊が成功したか判断できる?判断方法は?

消退出血はピルの服用後早くて2~4日通常は1週間程度で起こりますが、この消退出血が避妊が成功したことを示すサインとなります。ただし消退出血はすべての方に必ず起こるものではなく、その割合は全体の約半数程度です。

また消退出血と思われる出血があっても不正性器出血や妊娠初期の出血である可能性もあるため、出血の有無だけで避妊の成否を判断するのは危険といえます。

これらのことから、避妊が成功したかどうかを正確に知るためにはピルを服用する原因となった性交から3週間程度が経過したタイミングで市販の妊娠検査薬を使って確認するのがおすすめです。

アフターピルを服用したけど生理がこない!

 

アフターピル(緊急避妊薬)の服用後3週間を経過しても、生理が来ない場合には避妊に失敗した可能性があります。そのため、できるだけ早く妊娠検査薬を使って妊娠していないかどうかを確認しましょう。

また、生理予定日を7日以上過ぎているのに生理が来ない場合も、妊娠している可能性があります。ピルの作用によって生理日が遅れることはあるものの、避妊に成功していればピルを服用した後すぐの生理が3週間もしくは生理予定日から7日以上を過ぎるほど遅れることはまずありません。

そのためピル服用後は出血の有無を注視し、必要に応じて妊娠検査薬でのチェックを行ったり医師の診察を受けたりすることが望ましいでしょう。

 

こんな症状が出たらすぐに病院へ!

以下のような症状が出た場合には、すぐに病院へ行きましょう。

  • アフターピルの服用後3週間以上経っても生理が来ない
  • 生理と間違えるほどの真っ赤な鮮血が出た
  • 異常な痛みがある
  • ピルの服用後2時間以内に嘔吐した

前述の通り、アフターピル(緊急避妊薬)の服用後3週間を過ぎても生理が来ない場合には妊娠している可能性があります。

一方ピルの服用後しばらくして起こる出血が茶色ではなく真っ赤な鮮血であった場合や異常な痛みがある場合には、その症状は生理によるものではなく別の病気の症状である可能性が考えられるため、早急に病院を受診して医師に症状を伝え診察を受けましょう。

またアフターピル(緊急避妊薬)の副作用には吐き気や嘔吐があり、中には服用後すぐに強い症状が出てしまう方もいます。ピルの服用後2時間を過ぎないうちに気持ち悪くなって嘔吐してしまった場合には同じ薬を再度服用する必要があるため、病院を受診して医師の指示を仰いで下さい。

ただし嘔吐したのがピルの服用後2時間以上経ってからであれば、すでにピルの成分が体内に吸収されている可能性が高いため病院へ行く必要はありません。

すぐに医師に相談したいならオンライン診療がおすすめ

この記事では、アフターピル(緊急避妊薬)の服用が生理に与える影響について解説しました。アフターピル(緊急避妊薬)は生理をコントロールしている女性ホルモンのバランスを一時的に崩すことで妊娠を阻止するため、生理周期の乱れや経血量の増減などが起こります。

ピル服用後しばらくしても生理が来ない場合には避妊に失敗してしまった可能性があるため、なるべく早く医師に相談しましょう。

東京プレイヤーズクリニックでは、初診からオンラインで診療が可能です。診療時間は10:00~20:00(年中無休)で対応していますので、アフターピル(緊急避妊薬)の購入を検討している方はぜひご利用ください。

 

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